アトリエベッラルーナの日記

慶応をやめてイギリスへ〜絵画造形の会社を立ち上げるまで〜

英語を吸収するには

お城のような寮にすみながらファンデーションコースを終了し、最後のテストも無事に第一希望の大学に行ける結果をゲットし晴れて

 

イギリス中央にあるバーミンガムにあるバーミンガム大学に入学が決まりました!

専攻は音楽and美術史(音楽と美術史を半分半分勉強する)。

 

もちろん大学を決める時は新聞社のTimesの大学ランキングや自分の専攻したい学科のランキングを考慮して決めます。

バーミンガム大学は音楽も美術史も両方評価が高い大学の1つでした。

が、何よりもキャンパスに一目惚れ。

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Birmingham University

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Campus


大学の雰囲気はこんな感じ。

赤煉瓦のキャンパスとこの大学内のみならず周辺の住宅からも見える時計塔が有名です。

学生生活のほぼ90%はこのキャンパス内、寮(1年生の時)、ハウスレント(友達と2年3年の時はシェア)で生きていたといっても過言ではありません。

 

残りの10%はバスで20分ほどのシティセンターへ買い物か、または遊びに行くくらい。

もちろんロンドン市内の大学も迷いましたが、大学生活はどっぷりキャンパスライフを楽しみたくてここに決まり!

 

人生で1番勉強したし、1番楽しかった時代かな・・・

1年生の時の寮はこんな感じのアパートで、5人の女子のシェア。

なぜか下の階に住む男の子たちがうちでご飯食べてたり、テレビ見てたり、

基本玄関もほぼカギ開けっ放し、部屋のカギも開けっ放しでも、今生きているほど治安は心配なかったです。

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ある日、母親が日本から来て私の部屋に泊まったのですが、バスルーム開けたら男の子がシャワー浴びててびっくり仰天してました。

イギリスでいろいろ衝撃体験している母なのでちょっとやそっとでは今は動じません。

 

私がシェアした女子は4人ともみんなイギリス人の女の子。

北部出身が多くてなまりがはじめはきつかったですが、自分で聞いた英語、読んだ英語をすぐトライするにはやっぱりすぐその英語を使うのが一番だと思います。

口語も流行り言葉も今の日本の若者同様たくさんあるわけで、さらにはアメリカ英語と違う言い回しもあるわけで、

 

例えば、

dodgy

return ticket

bin

it is not my cup of tea

gobsmacked

wee

That's so wicked!

などなど

 

往復券return ticket 片道one way ticketはアメリカで使っても通じなかった。。。

 

日本でも学んだ英語はすぐ使うといいかもしれないですね!今やオンラインレッスンもありますからね。

専門分野を決めるイギリスの高校生

ロンドン大学ロイヤルホロウェイのお城のような寮の2人部屋に1人で生活し、若干不気味な雰囲気も漂う中ファンデーションコースが始まりました。

 

イギリスの大学受験は全国統一テストで3〜5科目(学部による)を受験してその成績によって合否が決まります。

実際、全国統一テストよりも前にUCASという機関をを通してどこの大学を受験したいか申請します。

エッセーや推薦状それまでの成績を考慮して希望した大学がその生徒と面接をします。面接のお知らせがこない場合は不合格だったり・・・

そして面接をした後、「では統一テストで3教科受験の場合Aを2つB1つとったら合格させてあげますよ」という条件付き合格がもらえます。

 

逆に、その成績をとらなくちゃいけないということでプレッシャーに感じるかも。

1発勝負だし。

 

私は美術史と音楽のジョイントディグリーがとりたかったので

音楽

心理学

イギリス文化

の3教科を選択しました。

 

音楽は実技もありしかもニッチな科目で不人気。そのため私が行った年は音楽を受講したのは私とインドネシア人の女の子のみ。

 

だいたいの留学生は経済学部、マーケティング学部などを狙うため

数学のクラス、経済のクラスに集中。

 

ここでお気付きの方、まだ高校3年生なのに3〜5教科しかやらないの?

日本では理数系は選択制ですが、日本史、世界史、保健体育、英語、第2外国語(慶應の場合)、国語、漢文、古文など科目が多すぎてテスト前に死にそうになってました。

どっちがいいのでしょう?

 

どうせ忘れちゃうなら教科しぼってもいいのか?

やることに意味があり、覚えることに意味があるのか?

 

ちなみにイギリスは大学に入っても日本のように一般教養的な授業選択はないので1年生からどっぶり専門につかれます。

 

※イギリスの大学は3年制というのが大きな違いでしょう

修士号をとるのも1年(ちゃんとやれば)

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UCAS

 

お城生活が始まるまで

高校生活で徐々に海外の友達との交流を経て、大学に入るとますます海外留学への願いが強くなりました。

 

海外に憧れた単純理由

・美術館が好きだから

・建築/インテリアが好きだったから

ビバリーヒルズ青春白書のキャンパスライフが楽しそうだったから

・卒業式にガウンを着るのがかっこいいから

 

こんなところですかね。

中でもビバリーヒルズ青春白書NHKで放送されていたアメリカのドラマで、ずっと英語で見るようにして耳をならしていました。

 

幼少期、父親の仕事関係で香港の人が家にホームステイしていて親が英語で会話しているのはなんとなく聞いていましたが、今ほど英語教育に熱心な世代じゃなかったので、私にとっての本格的な英語スタートはあくまでも中学校。

 

そして高校での短期留学。

 

慶應大学も1年間の交換留学がありはじめはそこを目指してアメリカの大学をリサーチしていたのでTOEFLの塾にも行きました。

なんかTOEFLは相性が悪かった・・・

あとはアメリカの大学の授業料の高さに驚き、馴染みのあるイギリスの大学をリサーチしてみると、イギリスの大学はジョイントディグリーと呼ばれる2つの専門分野での学位が取れることがわかりました。何を勉強したかは後ほど

 

あとイギリスの大学にはファンデーションコースがあり高校3年生と同じような教育を留学生が受け、そこから大学受験を目指すもの。おそらくアメリカよりは行きやすい。

 

あと、ヨーロッパにいれば大陸間移動が簡単なのでいろいろな美術館に生の絵が見に行けると考えました!

 

実際、慶應大学で2年になって美学美術史に籍をおいていましたが、見るもの見るものスライドばかり・・・ これでよいのだろうか??とずっと疑問に思っていました。

 

結果、2年で休学(退学しても良かったけど、両親的にはイギリスの大学受験に失敗したら行き先なくなるので休学届けにしたみたい)して、イギリスロンドン大学ロイヤルホロウェイのファンデーションコースに。

ここに行くために必要なのはIELTS(イギリスの英語試験)と高校・大学の成績、エッセー。

 

ここからワクワクが止まりませんでした。

 

そしてロイヤルホロウェイでのお城生活が始まります。

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ロイヤルホロウェイの寮

 

続く

 

 

 

 

 

ブロンドガールが我が家へ

結局イギリス僻地のプリマスへは高校時代毎年行って、同じ友達にもコンタクトとりながらそこで合流していました。

 

高校3年ではイギリスからそのままシエナという美しいイタリアの都市にある友人宅に泊まらせてもらい、観光したりイタリア語漬けでイタリア料理をたらふく食べていました。

 

こういう経験を1人で、今と違って携帯もない中させてくれた両親には本当に感謝です。一人っ子の早生まれというハンデがあると思われていた私の人生、いつのまにか冒険ができる強い女子になっていました。これもおそらく、慶應中等部、女子校、海外留学があったからだと思います。

「かわいい子には旅をさせろ」

まさにこれが我が家の教育でありがたかったです。

とはいうものの、自分がやりたりことは自分でリサーチし、全て1人で準備をすること。

経済的援助だけはします。というのが親の姿勢。確かに両親は留学経験がないのでなにをどうしていいかわからないというのもありましたが。

 

 

結局、環境が子供を育てるのかなと実感しています。

 

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イタリア・シエナ

高校時代に短期留学して出会ったイタリア人の女の子は私の家に2週間ホームステイもしました。

今や幼少期から英語を習わせるのは当たり前のようになっています。

たしかに英語はコミュニケーションツールとしての手段として大事です。

ただ、その手段を利用して

どう幅を広げるか?

何を吸収するのか?

は子供はもちろん家族の環境作りでしょうか。

 

本当にコロナのせいで今年の夏、人生の大事なステージでサマースクールなどに行けなかった中高生はかわいそう・・・

プリマスという僻地に飛ぶ

高校バトン部の話から一気にゴルフ業界の話に飛んでしまいました・・

 

慶応女子校を無事に(?)卒業しそのままの流れで慶応大学に進学し、文学部1年のときにはひととりの一般教養を受講しました。

なんだかそんなに勉強したわけでもないのですが、テストの成績ほぼ全てA。

あれ?大学って意外に簡単?とか思ってしまいました。

 

同時に海外への憧れも強く、なぜかというと高校1年から3年のときには毎年夏にイギリスのサマースクールに行かせてもらっていたからです。

 

高校1年との時に選んだ場所はイギリスのプリマス

どこそれ? と思われるでしょうが、ロンドンからバスで南西に4時間。

かたことかたこと揺られて海の見えるプリマスへ。

なぜここかというと、

日本人がいなさそうだから。

ちなみにエージェントを通さずブリティッシュカウンシルという英国留学センターで学校を調べて自分で申し込みました。そのほうが日本人団体に出会いません。空港からのバスのチケットも予約して現地で受け取る。留学するならそれくらい自分でやってもいいかもしれませんね。

 

バトン部で「自分に厳しく」がモットーになったのか、ロンドン、オックスフォード、ケンブリッジは日本人で溢れかえって日本語話しちゃうかも。

そんなの意味ないと16歳にして思っていたようです。

 

というわけで、プリマスに着くと、想定内。

サマースクールには日本人ゼロ、というかアジア人ゼロ。

 

ホームステイしながら学校に行き、学校に行けば衝撃的な出来事だらけ。

イタリア人、ドイツ人、フランス人の同年代の英語力はんぱない。

自分もそこそこやってきたけれど到底追いつけないというか、文法英語と会話英語はなんか違うと思いました。

 

What are you going to do? が習った英語、でもみんなは

What are you up to?

「何するの?」

知らなかったショック。

 

プラス、イギリス人は倹約家とは聞いていたけれど、ホームステイ先で夜は音をたてるとうるさいのか、水がもったいないのかトイレは流さない・・・って言われてショック。

 

お弁当はライ麦パンにチーズだけ挟んで、りんごとポテトチップでショック。

 

学校が始まって3日で日本に電話したのを記憶しています。

もう2度と来るか!とはなぜか思わなかったのも、ホームステイ先の家族の子供たち(ほぼ同年代の女の子2人)がスケートに連れて行ってくれたり、海に連れて行ってくれたりとにかくたくさんお世話してくれて、きれいな南部のわかりやすい英語で話してくれたからです。

そしてイタリア人とものすごく仲良くなりあれから数十年たちますが未だに交流もあります。

 

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プリマス

 

 

絵画コレクターはどんな人?

ゴルフの仕事をしていると選手のスポンサーさん、ゴルフトーナメントを見に海外まで行かれる方は社会的地位の高い方ばかりで恐縮してしまいます。

 

そんな方たちの中でも美術コレクター、オペラ鑑賞が趣味など芸術に造詣の深い方が多い印象です。

 

私のイギリスの大学での学位は美術史と音楽ということで一応大雑把に音楽の歴史、パフォーマンスもやっていたのが救いとなりました。

 

海外ではよく、ゲティ一族、ロックフェラー一族の美術館への寄贈が有名で、大人の事情で芸術作品を収集したかもしれませんが、お金持ち=芸術支援・財団といった印象です。

こちらロサンゼルスにある広大なゲティ美術館

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今は行けませんが、1日過ごせる美術館なのでオススメです。

ここから離れたところにもう一つゲティ美術館がありそこは子供向けのプログラムが充実しています。

 

日本では、ここ最近ではZOZOの前澤さんのバスキア作品が話題になりましたが、

 

私もゴルフでお知り合いになった会社の社長様に会社で買ったルノアールの作品などを見せてもらったり、その方のお仕事でのつながりでとある銀行の美術館のキュレーターさんをご紹介していただいたり、ゴルフだけでは、アートだけでは知り得なかった出会いに感謝です✨

 

ということで、

社会に出ていく上で自分の専門分野だけでいいのか??

 

話題は常に豊富に持っておく必要があるのでは?と大人になって思います。

 

あとワイン🍷とかも詳しければもっと良かったのにと思います。

体育会は続く

アート教育のほかにゴルフ関係の仕事もしているとこないだ書きました。

 

選手のマネージャー業

大会運営のとりもち

海外選手の通訳

 

ゴルファーは特に個性もそれぞれ、人生それぞれ、通訳の仕方もそれぞれ

 

マネージャー業は常にプランAからCまで考えて対応し、選手の先を読む仕事

 

通訳はただ英語話しておけばいいのではなく、それぞれの個性に合わせた言い回し、スポンサーをケアするコメントなどなど日々勉強と頭痛…

 

でも世界的に有名な方につかせてもらってほんと感謝です!

例えば、

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あと、若手ゴルファーを見ていて思っていたのですが文武両道って大事なのでは?

運動をすることで脳が刺激され運動神経の発達を促し、芸術はドーパミンを急増させストレスを軽減させる。

 

なんだか繋がりが見えてきませんか?

このお話はまたしますね。