アトリエベッラルーナの日記

慶応をやめてイギリスへ〜絵画造形の会社を立ち上げるまで〜

私のために?

バーミンガム大学2年生になると、今まで美術史と音楽を50%ずつ専攻していたのですが、美術史がどんどん面白くなって、ふとHistory of Art with Music の学位になったらいいのになぁと思いました。

With になると美術史の授業70%、音楽30%ほどになります。

バーミンガム大学では今までそのような学位を取った人はいないのでもちろん入学前にそのようなコースはありませんでした。

 

担任の先生に、

「今から学位変えられますか?」と聞くと、

「大学に相談してみるよ」と。

 

数日後、

「OKだよー」

 

あらま、意外にあっけなくYES。

そして私のために新コースを作っていただき感謝。

柔軟性に感嘆しました。

 

ということで2年生になると美術史の比重を増やし、主な選択科目は18世紀フランス絵画。

 

例えばこんな絵画。

 

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ジャック・ルイ・ダヴィッド

画家たちは言葉でなく絵で史実を語る。

 

ここが美術史のおもしろいところです。

当時の文献を読みまくって意図をどんどん解いていくのです。

宗教

政治

イデオロギー

思想

こんなものが背景につまっているのです。

 

だからこそ絵画鑑賞というのは絵を見ることはもちろん、

 

何が見えて、

それはどういう意味なのか、

どうしてそう思うのか、

をクラスメイトと意見をぶつけ合うのです。

 

とにかく先生はどんなことを言っても否定せずにそこから導いてくれるレベルの高さを感じました。

 

この絵画鑑賞は幼少期に行うのもとても大事ですが、

海外では最近企業内研修でも行われています。

今までの見方と違った角度で見てみる=顧客のニーズや既存のやり方に新しい風を吹かせる 

ことにつながるようです。

 

右脳をどんどん使いましょう!